好きな音楽にまみれた男の日常

歪んだギターのPat Metheny

Zero tolerance for silence 

 パット・メセニーのライブは過去一度見に行った事がある。

新宿厚生年金で、ドラムがロイ・ヘインズ、ベースがデイブ・ホランドの

トリオ。途中でギターシンセサイザーが登場して幻想的な感じ。

 その後、ライブに行く事は無いんだけど音はチェックしている。

で、この「Zero tolerance for silence」も何気なく購入。

何も考えず、コーラスやディレイを素敵に使った優しい音色のギターが

聴けるんだろう。と思ってCDのスタートボタンを押して、「唖然」。

はぁ〜、とため息しかでなかった。

 収録されているのは全部で5曲。パート1〜5。最初の曲が18分ちょい。

歪んだギターの音のみがオーバーダビングされて曲になっている。

だから,いろんな意味で「凄い」。初めて聴いたときは18分聴き通せなかった。

歪んだ音で、アームを使っているような音はしないからひとまず歪んだ音だけ。

正直言って、一体何が起こったんだろう!?と思った。購入しただいぶ長い時間

聴く事はなかった。時間が経過するといろんな音楽を聴いてくる。すると、

不思議な事に、最初は聴けなかった18分の曲が聴き通せるようになっている。

無理して聴く事はないと思うんだ。けど、コルトレーンの後期の作品や

フリージャズのアルバムを聴いているとね。すーっと入ってくる。

 それで、パットはこのギターの音色で一体何を表現しているのだろうか?

何を伝えたかったんだろうか?なんて事を考えながら、このギターの音に

の中に身をゆだねるのだ。