好きな音楽にまみれた男の日常

死ぬまで聴く

今年で60歳になる。冷静に言って信じられない。子供の頃お60歳の人はおじいちゃんだった。
60歳で定年を迎え、あとは余生をテレビを見ながら過ごすのか?なんて事を考えて居たのは事実。
父が60歳の頃、私自身はフラフラしていた。というかそれ以前の状態だったような気がする。
通院をして、苦肉の策で大学院への進学を目指したけど、そもそも基本的に学問に対しての
問題意識など持ち合わせていなかったので無理だった。まぁ、それは大学卒業して1年間親に
時間をもらってフラフラ勉強をしててそう感じた。いてこのまま社会に出られるのだろうか?
と思ってた。いろいろあって社会にも無事でて、酷い言い方で生き方というか過ごし方を
酷く言われたこともある。基本的に、言いたい人には好きに言わせておけ!と考える人なので、
あまりその場で色々言われても気にしない。そんな感じの年齢になってしまったってことだ。

話は、60歳になるってところに戻す。父親が60歳になる少し前から、持っていたCDやLP。
それにアンプなどのAUDIO 機器を友人の方々に譲っていた。当時、なんだか嫌な予感がした。
自分の死期を感じていたのだろうか??なんて思ってた。現実的にはそういうことはなく、
それから25年以上生きた。あれほど音楽が好きだったのに、殆ど聴かずにいた。音楽を
聴かなくなってからは、パソコンに夢中になっていた。基本的に機械いじりがが好きな
人だったので、その流れは理解できた。

60歳になって、自分は音楽を聴くのをやめるだろうか?と自問自答してみる。父が音楽を
聴かなくなった年齢は越えた。あれっと思ったら越えていたというのが現実的な感覚。
あくまでもずーっと音楽は聴いていくだろう。父親は昔のように音楽がクリアに聴こえなく
なったと言っていた。個人的には左耳の聴力が毎年の人間ドックで再検査になるが、音楽を
聴く上で支障はない。