好きな音楽にまみれた男の日常

ジャコ・パストリアス写真展

御茶ノ水のdisc union JAZZ TOKYOのフロアに上がる階段のところに

写真家の内山繁さんが撮ったジャコパストリアスの写真が展示されている。

ジャコパストリアスファンの方ならぜひ行くべきだ!大きなサイズで

ジャコを見ることができるんだぜ!感動もの。

来月、9月13日に写真集が発売される。展示されている写真を見ていると

写真集が楽しみでしょうがない。


 
ジャコを初めて知ったのは「8:30」を聴いた時。背伸びしていろんなジャンルの

音楽を聴いていた頃。

こういうベースってありなの!?なんだかすごくかっこいいんだけど!と

思った。リリースが1979年。私が15歳か14歳の頃。中学3年か高校1年。

その当時、音楽雑誌を読み漁っていたのでジャコの名前は知っていた。

演奏を聴いたのはFMだったかな?ムム、なんだか面白い音だ!(フレットレス

独特の音色であると知ったのはだいぶ後のこと。)こういうベースはかっこいい!

こんなベースがいるバンドだったら、ギターなんていらないじゃん!と思った

のは鮮明に記憶している。ベースの音だけじゃなくて長い髪、上半身裸で演奏

している写真を見ると「ROCK」じゃないか!と思った。彼のジャズベースの塗装

の剥げ具合がなんとも(その当時の自分にとっては)言葉を失った。

 楽器の塗装なんて関係ないじゃん!フレットなんていらねえよ!といろいろ

削ぎ落とした状態での演奏はあれこれいろんなジャンルを聴き始めたの頃の

私に響いた。次にジャコの名前を聴いたのは、彼が亡くなって後だった。

 細かな記憶はない。Weather Reportを脱退した後の活動に関してFADE

OUTするように聞こえなくなった。高校に入ってから大学に入るまでは、

フュージョンやジャズに関してはあまり熱心なリスナーではなかった。再び

フュージョンやジャズを聴くようになって、ジャコが亡くなったことを知る。

ビル・ミコウスキーさんのジャコに関する著作を読んで驚いた。そして、

またジャコの作品を聴く。冷静に考えるとジャコは、ジャケットが印象的な

アルバムと、ワードオブマウスでの1枚。合計2枚しか作品を残していない。

細かいことを言えば「Holiday For Pans」を入れると3枚か、これは没後で

はあるけど。だから、没後に発表された音源であっても無視できない。

 CD SHOPに行ってジャコのコーナーに並んでいるのは、没後発売された

ものがほとんど。でも、それらのアルバム一枚一枚に記録されているのは

あくまでも「ジャコ・パストリアス」なんだよな。この感じはパーカーと

同じ。Dean Benedetti の作品を聴いて思う。すごいパーカーがいても、

ダメダメな感じのパーカーがいてもそれがパーカー。ジャコの作品を全て聴いた

わけじゃないが、「すごいジャコ」と「。。。なジャコ」が記録されている。

どちらもジャコなのだ。だから、ジャコの演奏は好きなのだ。