好きな音楽にまみれた男の日常

マイルスを聴け!

 この本、最近だと恐ろしく分厚いんだけど最初に買ったものは、

ごくごく普通の文庫程度の厚さだった。なんてったって、本の

タイトルである「マイルスを聴け!」って言葉にひかれた。

 ジャズ=マイルス、なんて勝手に連想していたんだけどマイルスの

ナニを聴けばいいんだろうか?という素朴でかつ大変大きな問題に

答えてくれる本ってあるとは思えなかった。

 というのも、ジャズの入門書でマイルスの部分で紹介されているのは

ほとんど同じ作品。「ラウンド アバウト〜」や「カインド 〜」。

また「ビッチェズ ブリュー」最高!ってのも多い。冷静に考えると

最高ではあるんだけど、マイルスを聴き初めの人間にとって、紹介して

いる文章はどれも内容は同じように思えて作品の聴き所がストレートに

感じられなかった。

 最近だと図書館で借りたり、レンタルしたりいろいろ買うよりも気軽に

楽しめる。ジャズを聴き初めの頃だと、そうはいかない。だから、アルバムを

紹介している文章をよーく読む。そして、行動!

 この本は、その「文章」が非常に面白い!マイルスのオフィシャル盤と

海賊盤を一枚一枚丁寧に紹介しているんだが、文章は読みやすく長さも

ちょうどいい!。だから、本として読んでいても全然退屈しない。