好きな音楽にまみれた男の日常

In A Silent Way 陽が昇るときにこの曲を

マイルスのこのアルバム、最近では気に入っているけど、マイルスを聴き始めの頃は

敬遠していた。なんてったって2曲しか収録されてない。それも1曲の時間が20分

ほどのが2曲。正直言って長い。1曲目の約18分間、がーんと来るぞ!演奏が激しく

なるぞ!と思ってたら曲が終わってたって言うのが正直な感想。「ボレロ」は

徐々に盛り上がって最後はドーンと終わるけど、この曲は盛り上がっているん

だか?どうもはっきりしない。ドラムもがーんといくわではないし。でも、キーボー

ドとマイルスの演奏、そしてギターの音が合わさりあって繰り広げられる世界は

素敵だ。盛り上がらないってうんじゃないと思う。この曲があったから2曲目の

世界が生きてくる。昨年新年最初に聴いたのが、このアルバムの2曲目。夜明けと

共にマクラフリンのギターの音色を聴いた。この曲の出だしは、夜明けにピッタリ

だと思う。曲の長さは19分53秒。曲の最初と最後は静かで、真ん中に盛り上がる

部分がきちんとある。なんと見事なかっこいい曲の構成だろうか?

このアルバムが発表されたのが、1969年。1970年に、このアルバムと同じように

2曲しか収録されていない「A Tribute To Jack Johnson」が発表される。

「A Tribute To Jack Johnson」でのマクラフリンのギターの音は無敵だよ。

時代をひょいと越えてかっこいい!