好きな音楽にまみれた男の日常

ピアノトリオじゃないビル・エヴァンス

最近、意識してビル・エヴァンスを聴いている。

エヴァンスはジャズの入門書に頻繁に登場する。「ポートレイト・イン・ジャズ」

「ワルツ・フォー・デビー」は有名。

でも、その次はなんだろう?と思ってしまった。

エヴァンスというと、張りつめた緊張感の中で繰り広げられるピアノトリオの演奏が

有名だと思う。でも、それが全てなのだろうか?とね。

その考えで「エヴァンスを聴け」を入手。中山康樹氏の紹介を参考にして聴いている。

エヴァンス=ピアノトリオ、という図式が頭の中で勝手に出来がっているので、

それ以外の編成での作品は非常に新鮮に思える。

トニー・ベネットとのアルバムは素敵。「The Tony Bennett/Bill Evans Album」ね。

ジャケットのエヴァンスの容姿が50年台と比較して別人のようで痛々しいけど、曲は素敵。

「Undercurrent」ではギターのジム・ホールとのDUOアルバム。元気いっぱいのエヴァンスを

聴くことができる。静かに一音一音に感情を込めて弾くのとは違うエヴァンス。

 「Conversations With Myself」というアルバムは聴こえてくるのはピノだけ。

ピアノの多重録音アルバム。1963年の作品。なんとも1963年にすごい作品を残している。

これを聴くと、彼は単にピアノ、ドラム、ベースっていうピアノトリオの枠を越えようとして

いたんじゃないかな?と思える。