好きな音楽にまみれた男の日常

渡辺貞夫さん初リーダー作

渡辺貞夫さんを知ったのは、1978年の「カリフォルニアシャワー」から。

1964年生まれの私が14歳の時の作品。1978年というと巷ではフュージョン

ブームで賑やかだった時代。その頃、ギターが大好きだったから高中正義さんや

CASIOPEAは聴いていた。管楽器は聴かなかったな。

 その当時、自然と耳に入ってくる渡辺貞夫さんの曲は聴いていたけど、

アルバムは買わなかった。それから年月は経過、ジャズを聴くようになった。

それでも、なんでだかあまり聴かず。小川隆夫さんのFM番組で渡辺さんの

インタビューが放送され、初期の作品に興味をもった。お名前は知っていても

自分が知っているのは70年台後半の作品だけ。以前はどんなアルバムを製作

されてきたのか?と。その後、音楽ゼミナールでも初期の作品を聴く機会が

あって、興味&関心倍増!で入手したのがこの作品。

1961年の録音。渡辺さんが1933年のお生まれだから、28歳の演奏が収録。

自分が渡辺さんを聴き始めたのは、いわゆるフュージョン時期の貞夫さん。

ベースはあくまでもエレキベースの時代ね。そうか初期はこういう演奏を

されていたんだ!と非常に新鮮。だって、パーカーの曲も演奏されているん

だからね、ドキドキするよ。こうやって、初期の演奏を聴くと人間の歴史を

感じる。過去があって、今がある。人に歴史ありである。